歪みのうちがわ

ぶらぶらしたり、忙しかったりしながら生活しています。

LDとは

大学の図書館にAVルームといって、音声や映像資料とかを鑑賞できる場所がある。旧新作問わず色々な映画見放題という穴場スポットらしい。

 

今日急にAVルームの存在を思い出したのと、なんとなく「恋する惑星」が見たくなったので初めて利用してみた。

 

DVDを想定していたところに手渡されたのは、どう見てもLPレコード。あれ、なんだこれ?私サントラじゃなくて、映画見たいんだけど…

カウンターのお兄さんに聞いたら、「デカイDVD」と言っていた。再生機器の説明を見るにどうやらこれがレーザーディスク、LDというものらしい。私の中にあるレーザーディスクの知識は吉幾三俺ら東京さ行ぐだ」の歌詞にある「レーザーディスクは何者だ!?」が全てであるため、ここにきて思わぬ邂逅。「レーザーディスク、こいつか!」

 

音量を上げたくて手元にあるリモコンをいじってみても、反応無し。説明には「ツマミを回してください」と書いている。へ〜。なんだかミキシングしてるみたい。ごちゃごちゃしたガジェット類が好きだから、物珍しい再生機器が沢山あるだけで結構ワクワクする。

 

そしてLPもそうだけど、ジャケットがでっかいとアートワークも手に取って触って、裏表見比べたりしてじっくり楽しめるところがいいな。ペラペラなプラスチックに適当なシーンがデザインされた、裏側にあらすじが安っぽいフォントで書かれているDVDって手軽なぶん質感も軽いというか、味気なくてつまらない。レーザーディスクの入れ物は「ジャケット」という特別感や物質的な風格があるけれど、DVDのそれはデータの容器以上の期待を背負っていない。小型化・軽量化が進むにつれて「作品のために特別にあつらえたとっておき」という存在感が薄れていくのはなんでだろう。